樹脂硬化収縮率応力測定装置Custronに関する質問10選 Vol.1
ここでは、これまでユーザー様からお寄せいただいたご質問を、順次ご案内します。
以上の内容に当てはまらない場合は、お気軽にこちらの問い合わせフォームよりご連絡ください。
①サンプルに溶剤が入っている場合でも測定可能か?
→溶剤の量にもよるが測定時に気泡が発生してしまう事があり、正確な測定が出来かねる場合があります。
サンプルによって測定可否が異なるため、お試し測定を推奨しております。
お気軽にお問い合わせください。
②測定に必要なサンプル量は?
→万が一の取り直しなども考慮し、10g程度のご準備をお願いしております。
③重量変化を計算されている装置ですか?
→いいえ、重量の変化は観察しておらず、樹脂の厚みの変化から収縮率を算出する装置です。
④加熱時の設定温度は?
→常温~180℃までの温度プログラムを自由に組み合わせる事が可能です。また、オプションにて高温(~300℃)、低温(~-50〜80℃)などの対応も可能です。
⑤一般的な熱(線)膨張係数の測定も可能か?
→装置は収縮率と収縮応力を測定します(JIS K 6941, ISO4216 ご参照ください)が、線膨張経緯数を測定するための装置ではないため不可です。ご期待に沿えず申し訳ございません。
オーソライズされた方法としましては、TMAや、粘弾性測定装置というものがございます。
⑥測定が出来ないサンプルの例は?
→標準の基材としてガラスを用いている為、ガラスに接着しない樹脂や、応力が大きくガラスを割ってしまう樹脂などの場合は
基材を変更する必要があります。また、溶剤を多分に含みボイドが出てしまう樹脂の測定も難しいケースがございます。固体サンプルの場合は、一度溶融するなどの手順で測定できるものもあるが、
ボイドが入りやすい性質の場合は困難となる可能性がございます。
⑦サンプルとガラスの密着性が悪い場合、ガラスにプライマー処理する事は可能か?
→可能です。弊社所有のプライマーを使用する場合や、あらかじめ測定用のスライドガラスをお客様へ送付し塗布いただくなど、方法を相談の上決定します。
⑧収縮率と応力測定は同時にできる?
→装置構造上、別々の測定です。
⑨酸素阻害の影響を受ける樹脂でも受託測定可能?
→窒素パージ機能を使用し測定します(装置購入時もオプション機能として対応可能)。
⑩重量変化の測定は可能?
→比重法とは異なる測定方法(JIS K 6941, ISO4216 ご参照ください)となりますので、重量の変化は観察しておりません。
本装置Custronの測定方法は、樹脂の厚みの変化から収縮率を算出する装置です。
樹脂硬化収縮率応力測定装置Custronに関する質問10選 Vol.2はこちら
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その他のご質問についてはVol,2以降でご案内いたします。
樹脂硬化収縮応力測定装置「CUSTRON」は、UV硬化樹脂・熱硬化樹脂・エポキシ樹脂・UV接着剤・UVインク・コーティング・ワックス等の硬化に伴う硬化収縮率・収縮応力を連続測定できる樹脂硬化収縮応力測定装置です。
UV照射→加熱→冷却など昇温、降温の熱プロファイルをプログラムにより自由に組み合わせ設定が可能。
製品製造過程において様々な熱が加わる場合や、長期経時における様々な環境に置かれる製品が受ける収縮率、収縮応力を再現します。
※デザインは予告なく変更する場合がございます
『JIS K6941 紫外線硬化樹脂及び熱硬化樹脂の収縮率連続測定方法』
経済産業省に掲載のページはこちら。
【特許取得済】特許第5848109号「樹脂硬化収縮測定方法」
【特許取得済】特許第6654078号「応力の測定方法」